お前は痰壺。
口開けたままね。
当然でしょう。
私が痰を吐きたい時に、うがいしたい時に、歯磨きしたい時に、鼻水を捨てたい時に、唾を飲み込みたくない時に、いちいち口を開けるよう命じて、待ちたくないもの。
ふふ、知ってる?
並々まで注がれると、溢さずに飲み込めないのよ。
それは許されないわよね。
口が閉じられるくらいが、許容量。
んー、まだ使えそう。
…
満杯まできたら、口を閉じて、グチュグチュしなさい。
私の吐き出したものを、口の中全体に行き渡らせたら…。
はい、ごっくん。
また、使えるようになった。
裕子